どうも。柔道整復師原田です。
今回は自律神経について
ブログを書いてみました。
何年か前に専門学校の同期達と
食事をしている時、
それぞれの接骨院で治療を行う上での
考え方やアプローチの仕方が違うため
情報交換をしていました。
ある人は骨格のアライメントを整える。
ある人は柔軟性が大事だ。
など僕も共感し参考になる
話ばかりが多かったです。
しかしそのうちの一人は
「私は自律神経なんだよね」
「自律神経??」
自律神経は循環器や消化器、呼吸器など
自身でコントロールすることができない
活動を調整している神経です。
身体の活動時や昼間に活発になる交感神経と
安静時や夜間に活発になる副交感神経に分けられます。
役割は学校で習っていたので
知っていましたが
接骨院や整形外科分野での疾患で
自律神経がどう関係しているのか
まったくわかりませんでした。
当時知らない事が恥かしく
変なプライドを持ち合わせていたので
深く聞く事はなく
話をききながしていました。
そしてその話を聞いた時友人が
「ちょっとヤバい方向いっちゃったかな?」
「オカルト系にいっちゃったのかな?」
なんて本気で思っていました。
(無知を棚上げして最低な奴だなと
今なら思えます笑)
それから何年か経ち
治療成果が中々上がらず
くすぶっている時期がありました。
時に苦手意識が高かったのは
肩関節疾患だったので
肩関節の治療セミナーに参加しました。
そしてその時講師の方が
自律神経について
お話しをされていました。
何故肩関節疾患なのに自律神経なんだろう?
と不思議に思っていましたが話が進み講義を聞いてみると自律神経と整形外科疾患との繋がりについて説明が始まりました。
僕は関係性がないと固定観念が
カチカチに固まってしまっていたので
(まさか〜笑)
なんて思っていましたが
どうやらそうでもない。
講義の最中に物理療法を扱った
デモンストレーションを行うので
「どなたか実際に受けていただける方
いらっしゃいませんか?」
と言われたのですぐ迷う事なく挙手。
そこで物理療法を扱った
自律神経の調整を受けてみることに。
「何だこれ…すごい!!」
治療が終わったあと
身体の変化に驚きました。
心も身体も楽になり
全身の緊張が解けていくのが
実感できました。
そしてセミナーで理論、実技へと
進み肩関節疾患と自律神経の
繋がりを学ぶことができました。
簡潔に説明すると
過度なストレスを受けることにより
自律神経が乱れます。
そうすると横隔膜機能不全になり
呼吸が乱れます。
横隔膜を使った呼吸ができないと
肋骨が外旋位、リブフレアという状態になる。
リブフレアになると肩甲胸郭関節の安定性が損なわれ肩甲骨が前傾、上方回旋位になります。
肩甲骨が前傾、上方回旋位になると
上腕骨とインピンジメントを起こし
炎症をきたし肩関節障害に繋がっていきます。
肩関節の治療をするが
症状が戻ってしまう理由、
そして友人から自律神経の話を
聞いた時の疑問が
一気に解消された瞬間です。
このセミナーを境に肩関節障害の見方や
自律神経に対する考えが大きく変わりました。
実際臨床で取り入れてみると
多くの肩関節障害の患者さんで
治療結果が出るように。
そして今まであまり
意識していませんでしたが
接骨院に来られる患者さんの多くが
自律神経に悩みを抱えている方が
多くいることに気付きます。
肩関節障害に限らず
身体に痛みを抱えてる方は
自律神経が乱れている方が多く
自律神経失調症や鬱病と
診断された方も多いようです。
そういった方達へ
物理療法を使用した自律神経調整や
自宅できる自律神経の整え方を
指導すると劇的に
症状や悩みが改善した方が増えました。
実際僕自身も疲労が溜まった時や
ストレスを感じた時は
自律神経が乱れているのでしょう。
息苦しさや肩の張りを感じます。
そんな時は自律神経調整を
行うようにしています。
終わった後、
心身ともにとても楽になります。
自律神経の乱れは身体に様々な
支障をきたしていきます。
ストレスが与えられると
自律神経が乱れる。
そして呼吸が乱れ結果として
肩こり腰痛になる。
肩こり腰痛が長期化すると
さらに重篤な整形外科疾患へ
繋がる可能性も出てきます。
そして辛い痛みでさらに自律神経が乱れ、
鬱病や自律神経失調症、
各種臓器への負担もかかり
循環器疾患や消化器系疾患へ。
自己免疫能力も落ちれば
感染症の羅漢率も高くなる。
自律神経が乱れていていいことは
一つもありません。
周りの方からも理解し辛く、
一人で悩んでる方も多いと思います。
自律神経は人間の身体の恒常性を維持し
生命を守るために働いてくれている
とても重要な機関です。
しかし過度なストレスにより
交感神経ばかりが働いてしまい
身体が休めない状態が続いている
人達がとても多いです。
ストレス過多の現代、
ストレスを避ける事は難しいでしょう。
ですので大事なことは
睡眠で休息をしっかりとり
自身にあった運動や趣味を楽しみながら
身体のケアを行い副交感神経を
働かせてあげる事が重要です。
自律神経をコントロールし
身体と向き合いながら過ごす事が出来れば
人生はもっと豊かになると思います。
そういう方達が増えれば
日本はもっと元気になります。
一人でも多く自律神経の
重要性について伝えれるように
なりたいですね。
柔道整復師 原田健太郎
身体の事、治療の事、日々の思う事を自分の中で文章化しアウトプットしていきます。 文章力、発信力を養いこれからの時代に必要とされる人財を目指していきたいと考えています。
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